お付き合いの経験人数が少ない頃の失恋ほど、ポッカリと心に大きな穴が空いたような感覚におそわれます。
33歳の私みたいに、お付き合いの経験人数も数えられなくなると、失恋のひとつはよくあること。
当たり前や慣れになってしまうので、失恋からの喪失感に疎くなってしまいます。
私が大失恋だと感じたのは、23歳の頃に職場でお付き合いした14歳上の既婚者の人との恋でした。
彼女とは、3か月という短い期間でした。
若かった当時の自分としては、一日一日が刺激的な濃い時間でした。
LINEのやりとりしている時のスマホの画面越しから得られる幸せだけでも、繊細でリアルなことに感じていました。
職場では、普通に同僚みたいに振舞っているのに、会社の外で隠れてイチャイチャしたり、LINEしたり。
車で海沿いの駐車場に停めて、夜風にあたりながら二人でタバコを片手に語り合ったり。
お互い実家暮らしだったから、ラブホテルで一緒の時間を過ごしたり。
横浜みなとみらいや中華街を歩いたり。
彼女とのいろんな思い出。
彼女から聞かされた過去の辛い話。
私ではない、どこか遠くの世界を見ている、憂いを帯びた顔。
時折見せる涙。
感情を大きく揺さぶられるから、自分の心に強く染みつきます。
失恋した後に辛いのは、幸せだった頃の思い出を回想する度に、古傷のようにジワジワと痛むからだと思います。今は嫌な奴だったとしても。
年齢を重ねてくると、仕事であれ、恋愛であれ、趣味であっても、似た経験の繰り返しになったり、初めての体験が減ってきて、心の動きも鈍くなります。
ちょっとのことじゃ、心が動かされなくなります。
そうなると、さらなる大きな刺激を求めたくなるものです。
私が14歳上の彼女とは、私がフラれるかたちでお別れをしました。
私の恋愛経験が浅くて、若さもあってからか、私が彼女を好きという気持ちが強くなり過ぎました。それが大きなズレを作っていったのだと自覚しています。
大失恋が辛さというのは
- どれだけ感情を揺さぶられたか
- この人の代わりになる人はもういないんじゃないか
っていう、感情の振れ幅とその人に感じる希少性から来るものだと思います。
だから、年齢を重ねることで感情が振れ幅が小さくなり、他にもいろんな異性と出会えるだろうなぁと気楽に考えるようになれば、辛さを感じにくくなるのかもしれません。
いくつになっても、大失恋というのは、当人が一番辛いもの。
失恋といいう辛さから立ち直るにはいろんな方法があると思います。
例えば、時間による解決は、もはや定説。
時間が経てば経つほど、辛さが和らぐというのは事実なので、開き直るのもありだと思います。
仕事や趣味など別の忙しさで、負の感情をかき消す。
新しい恋愛で、負の感情を上書きする。
この辺も、定番です。
あとは、今のつらい期間が、いずれの話のネタになる、次の恋愛への成長につながる、というポジティブな発想への転換をすることによって、負の感情を相殺させるのもいいですよね。