【30代メンズ美容】なおちゃんのライフハック

30代メンズに向けた美容や恋活、スマホ、国内旅行の関する優良な情報を発信します

【あなたは自然派?都会は?】自然派の日常と都会派への苦悩について

お題「自然派?都会派?」

に対して、私の経験を踏まえて語ります。

 

もちろん、東京にも緑が豊かな場所はあるし、東北地方でも仙台や盛岡みたいに栄えている場所があります。

 

時には、自然を求めたくなり、都会に刺激を求めたくなります。

 

そこはグラデーションで、白黒つけられません。

 

それらを踏まえた上で、

私は自然派です。

 

 

私の過去のエピソードを絡めて、最後に価値観について深堀します。

 

私自身、福島県山奥で幼少期を育ちました。

 

実家は兼業農家で築50年以上で、カメムシ、ムカデ、ネズミの出現はデフォ。

 

外の気温と内の気温は、ほぼ同じなので、夏は布団で汗だくだし、冬は布団の中で体を丸めて自分自身で暖をとります。

 

私が生まれる前に、馬や牛が飼われていた屋根付きのところには、トラクターやコンバインといった農業機械が置かれていたり、地面に引かれた藁の敷物の上に、玉ねぎやカボチャが転がっています。

 

お家の横に建てられている蔵には、パンパンに詰められた米袋が冷暗されていて、光の届かない2階にはお化けが潜んでいそうでした。

 

夕方頃から薪(まき)でお風呂をわかし始める五右衛門風呂。

厠(かわや)とよばれるボットン式トイレ。

 

いずれも、お家の外の離れた場所にありました。

 

暗い時間帯に、雨や雪をかぶりながら、往復をするのは当たり前でした。

 

 

実家は、森と田んぼと川といった自然で囲まれている、季節を五感で感じることができます。

 

春はウグイスの鳴き声が聞こえます。

 

ランドセルを置いて、道に咲いているフキノトウを取ってきては、祖母に天ぷらを作ってもらいました。

 

初夏から、田んぼにはイモリやカエルの卵、そして大合唱をするカエルたち。

徐々にセミ、ヒグラシたちの大合唱に切り替わっていきます。

 

お家の庭には、ホタルが飛んでいたり、網戸に見えるのはカブトムシやクワガタかな思っていたら、コガネムシなんてことも。

 

近くで川釣りをすると、小さなヤマメやオイカワ、ウグイが釣れます。

魚のエサといえば、川に沈む岩をひっくり返して、それにくっ付いた砂利に隠れている、クロカワムシでした。

 

秋には、稲刈りで肌が痒くなったり、稲の乾燥機の音がうるさくて夜眠れなくなったり。

 

夕方にはスズムシが鳴きます。クリを拾ってきたり、アケビっていうレアな果物を山になる木々を眺めながら探したり。そして、夜は存在の見えないフクロウが鳴きます。

 

お外で寒い中、軍手をべちょべちょにしながら、柿の皮をむきながら、お家に吊るし干し柿を作ったり。

 

 

 

地元には、コンビニもホームセンターもありません。

 

商店街にある、まんじゅう屋さんなどで買い物をします。

 

おばあちゃんが奥の部屋から、がま口の財布を持ってきて、野口英世を1枚を、私の手に握らせると、私は外の空気を感じながら商店街へ歩いて行きます。

 

買える分のお菓子やアイスを集めて、駄菓子屋のおばちゃんに千円札を渡します。

お菓子をおまけして貰うこともありました。

 

 

やがて、高校生になります。

 

バスや電車を使うようになると、市街地を一人で歩くのは当たり前に。

 

自分の心は地方の村から、地方の都会へシフトされます。

 

 

大学生活は、神奈川県の横浜でした。

 

街を歩いていると、緑の割合は少ない。

いびつにもひしめき合う建物やアスファルトだらけです。

 

周りに楽しみがたくさん転がっていても、お金が無いので、何もできずに遠くを素通り。

 

自分が自信がないので、イケている人たちや場所に飛び込めません。

 

周りにチャンスに溢れていても、自分がそれを掴める状態でなければ、虚しさや劣等感、我慢を感じるだけでした。

 

頑張って、横浜という都会に染まろうとした。

 

しかし、自分の心がついていけませんでした。

 

若い頃は、心や容姿の身の丈が、自分で分からないものです。

 

 

自分の心以上にオーバーな言動をとります。

「アイツ勘違いしているな」と周りから陰口を言われます。

 

そのうち、「自分って、そういうキャラではないのかも」とギャップを感じます。

 

「いや、あなた違うから」といった、相手から思ってもいないリアクションを返ってきて、動揺を繰り返します。

 

 

都会と呼ばれる環境。

キラキラしている大学生活。

都会の人たちとの職場関係。

 

全ての人にオープンで自由なんて虚構です。

 

結局、選ばれた人だけ

いろんなコミュニティで勝っている人だけ。

 

都会は、自分の肌に合わなかった。

 

東日本大震災とともに、大学を辞めました。

 

私は福島の実家に帰り、兄からおさがりの車をもらいます。

製造関係の企業に中途入社し、まじめに働くことを決意しました。

 

そこから、年齢による劣化に抗い自分磨きを頑張りながら、仕事や恋愛に紆余曲折し、今に至ります。

 

現在、福島県内では都会と呼ばれる場所で、ひとりアパート暮らししています。

 

百名山から里山、渓谷沿いを歩いたり、沖縄に訪れて透明度の高い海と青い空を眺めたり。

 

札幌、大阪、福岡、名古屋とった、東京圏以外の大都市を訪れて、観光地を巡ったり、ご当地グルメを味わったり。

 

地方の中で、適度な都会をすみかにしながら、自己研鑽と心身のアンチエイジングに励みつつ、山奥の実家にたまに帰って自分を原点回帰させる。

 

休日には、自分が心惹かれる自然や都会を味わうために、遠くまで足を運ぶ。